現実逃避の果て
人生で辛かった時期、特に思春期だけど、毎日没頭していたのは文字を紡ぐことだった。
物語を考えるとかではなく、ただ誰に読んでもらうものでもない愚痴や思いなんかを書きなぐっていた。
自分にとっての能動的現実逃避の一番楽な場所にあるのが文字を書くことなんだと思う。
意識していたわけじゃないけど、文字を読むだけじゃなくて書くのも好きなんだと最近知った。
しかしながら。
今までは体力があったので能動的でいられたけど、最近は体力もないので受動的現実逃避に及んでいる。
私にとっての受動的現実逃避はラジオだ。
ただ流しているだけで面白いから良い。
三四郎と有吉と神田松之丞のラジオがお気に入り。アホなのが良い。
アフターシックスジャンクションも良い。
いつだが伊集院が、
「お前の代わりにみっともないことは俺がやるから、という気持ちでラジオをやっている」と言っていた。
みっともないことやアホなことを自分がやるからお前はみっともなくなるな、というメッセージだった。
いま自分がみっともない気持ちになっている時、伊集院のことを思い出す。
そう思っている人がいるだけで、
そう思っている人がいることを知っているだけでギリギリのバランスを取れることを知った。
まあ伊集院のラジオはあんまり聴いてないんだけど……。
でもだんだん受動的現実逃避すら危うく、ただ無の時間が流れてる。やばい。
今の仕事は消耗しかしていないので
なんとか2年以内には脱したいところだけど、今の仕事を辞めたところでやりたいことなんかないんだよなー。
高等遊民になるか若隠居がしたい。